古本屋稼業

ジャンルを問わず、活字であればどんなものでも読むという人は、めったにいません。ベテランの古本屋でも、このような人に出会うのは多くても数年に一度くらい。それほど珍しいのです。

普通の読書好きの人であれば、自分の好みに合う本だけ読んでいても全く問題ありません。ですが、古本屋を経営するのであれば、そういうわけにもいきません。どのようなジャンルの本に対しても常に興味や関心を持ち続け、知識を得ていく心掛けができる人が古本屋として成功できる人物だといえるでしょう。

読書が好きで、休日は古本屋を巡るのが趣味だという人も多いでしょう。こういった人たちは本屋に並ぶ膨大な数の本の中から、自分が読みたい本をどのようにして見つけ出しているのでしょうか。これがわかれば、自ずと古本屋に必要な能力もわかってきます。

なぜなら、古本屋が自分の店に持ち込まれた一冊の本を、店頭に並べるべきか否かを見極める能力と、書店の膨大な本の中から読みたい本を一冊だけ見つけ出す行為には似ている部分があるからです。言い換えると、今、目の前にある本を読むのはどのような人なのかをイメージできるようになることが、古本買取のスタートラインだということです。