本を見極める能力

書店で本を選ぶ時、おそらく多くの人は内容を見て自分は本を選んでいると考えているのはないでしょうか。しかしタイトルや目次、文体といった本の中身よりも、本の外見に込められたメタメッセージのほうが実は重要なのです。購入者は本の判型や厚さ(ページ数)、表紙の紙質、 装丁のデザインといったメタメッセージを自然と読み取り購入する際の参考にしているのです。

読者は本を一見した時、本能的にメタメッセージの意味を察知しています。もちろん自分では気づかないと思いますが、誰でも自分の好みのジャンルの本に関しては、メタメッセージを読み取る技術を知らないうちに身につけています。

たとえば、クッキング本をよく購入する人であれば、表紙の写真や配色、帯のデザイン、判型や本文のレイアウトを無意識のうちに選別し、自分に合った本なのかを正しく判断することができます。そしてこの判断能力は、古本屋に必要不可欠な能力で、しかもどんなジャンルの本でも判断できるようにならなければいけません。

書かれている内容ももちろん大切ですが、どのような切り口でどういった文体・レイアウトで綴られているのかという「伝え方」をしっかりと見極められる能力を磨いていくことが古本買取において重要です。