桐たんすの名前の由来や歴史と特徴について

「桐」という名前は、最初に伸びた根をそのままにするより、一回根元から切ってしまう方が、元気の良い新芽が出て逆によく成長する性質があるので「一度切る」ところから「キリ」という名前がついたといわれます。

芽が出始めた時は成長がとても早いので、成長のシンボルでもあります。桐たんすに使用できるのは、直径30cm以上で、3050年目のものです。

桐たんすは江戸大火以降に発達しました。そのころの江戸の町は火事が多く、大切な物は持って逃げないといけませんでした。その為、移動性のある車たんすが重宝されていました。しかし、1657年の江戸大火では、大きな車たんすに荷物をつんだたくさんの人々で道が塞がれ、その車たんすに火が付き大惨事になってしまいました。このことから幕府が車たんすを禁止しました。そこで車たんすに変わったのが、軽くて燃えにくい桐たんすなのです。桐たんすが注目され、棒通しなどの付いた桐たんすが世の中へ出ていきました。

桐たんすの製造方法は、大方手加工です。一つ一つ、匠の技を生かし、真心を込めてつくっていきます。

桐たんすは湿度により膨張・収縮するので、梅雨や夏は湿度が多い為引き出しが堅くなり、湿気が中まで入らず、乾燥期には引き出しが甘くなり乾いた空気を入れます。大切なきものや服をカビ・変色から守るこのができます。